深大寺が蕎麦で栄えた由縁
江戸時代の深大寺周辺は、その地形から米作りにはむいておらず、代わりにそば粉を寺に納めていた習慣がありました。
それがきっかけとなり、のちに献上蕎麦にまで発展したと言われています。
そんな歴史ある深大寺蕎麦の中で、特に銘店と称される「湧水」について本日は紹介させていただきます。
湧水の特徴
1.石臼で挽いた手打ちそば
季節により仕入れるそば粉は異なり、茨城産の「常磐秋そば粉」北海道産の「粗挽きそば粉」福島産の「粗挽きそば粉」を主に使用しており、すべて店内の石臼で挽いた手打ち蕎麦が堪能できます。
使うそば粉が異なるため、常連客でも飽きることなく通いつめる方が数多くおられます。
2.スチュエーション豊かな座席
座席はテラス席(18席)、1階テーブル席(26席)、1階小上がり(20席)、2階和室(48席)からなり、特にテラス席は開放感があり、ペット同伴可能なので人気の座席となっています。
3.手際の良い接客
深大寺周辺には20以上の蕎麦店がありますが、超人気店の湧水は訪れる客がとても多く手際の良さが大切になります。
10時30分に開店となりますが、11時30分には既に満席の状態になります。
満席になった時点から外の待合席で並ぶことになりますが、その時点から要望の座席を訪ね、こだわりのない方は2階の和室に通し、テラス席や1階の小上がり席を要望する方は席が空くのを待つ状態になります。
席に通されるとすぐに注文に応じてもらえ、注文から15分程度でオーダーした品が出始めます。
スロープのある1階は、車椅子でも入店可能なのでとても配慮の行き届いたつくりになっています。
また蕎麦アレルギーの方向けに、全てのメニューをうどんで対応してくれるサービスも嬉しいの一言です。
会計は現金とPeyPeyから選択できますが、クレジットカードには対応していませんのでご注意を。
4.豊富なメニューとクウォリティの高い品々
店の方に尋ねるとおすすめのメニューは、そば粉9割の湧水そば(750円)とのことですが男性では物足りないため大盛り(プラス200円)、山菜炊き込みご飯(200円)を追加するのが良いでしょう。
蕎麦のクウォリティの高さは素晴らしく、細打ちの麺でありながらしっかりとした腰と風味があり、蕎麦通の方でも十分納得のいく味わいです。
他にもメニューはとても豊富で、天ざる(1,500円)、山菜おろし(800円)、温かい蕎麦にもたぬき(750円)山かけ(900円)など他にも数多くあります。
一品物にも天ぷら盛り合わせ(1,450円)、蕎麦味噌(300円)、たぬき豆腐(650円)など多数あり、ほかでは目にすることのない日本酒や深大寺ビールと合わせれば酒好きの方にも十分堪能できる品々が並びます。
最後に
「湧水」は都心からのアクセスもよく、緑と、湧き水と、文化に恵まれた深大寺で蕎麦を食するなら、一度訪れてみる価値のある銘店の一つです。
店名:湧水
住所:東京都調布市深大寺元町5-9-1
電話:042-498-1323